都城はお茶の名産地

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都城はお茶の名産地


宮崎県、都城市(みやこのじょうし)。
宮崎県はお茶の生産量全国第4位です。
特に都城は宮崎県内のお茶の名所の一つとして古くから歴史があります。

当地は冬と夏、昼と夜との寒暖の差が大きく、季節の変わり目には 一寸先も見えない程の朝霧が立ち込めます。この盆地特有の気候がお茶の生育に適しているので、「都城茶」は銘茶の一つと言われてきました。朝夕が冷え込むため、南国宮崎にあっても 茶摘みは4月の末頃になってしまいますが、時間をかけてゆっくり伸びる分 美味しいお茶が育ちます。

都城のお茶の歴史は、およそ260年程前までさかのぼります。都城盆地が茶樹の生育にぴったりとあった場所であることが発見されたのです。当時、都城島津家の藩医であった池田貞記が宇治と都城の地形・地味・風土が似ていることに着目したのです。宇治といえば、当時から天下一の茶どころと言われる程、お茶の生育に適した場所でした。池田は自ら宇治に赴き、製茶技術を習得しました。そして都城に茶の栽培を広めたのです。茶葉を蒸して作る宇治の煎茶製法が最初に伝えられたのが都城と言われております。

1757年(宝暦7年)には時の桃園天皇に「都城茶」が献上され、御料の菊花御紋章入りの肥前焼の茶碗と土器を賜りました。そうして徐々に「都城茶」は名声を博するに至ります。そうした経緯から、都城は日本茶の中でも由緒ある産地と言われる所以となっております。

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